無料キャンペーン実施中!

  • 2020.02.13 Thursday
  • 23:07
評価:
(2019-05-11)
コメント:ある日ポピーと彼女のライバル(?)である鬼魔(キーマ)のユエホワの前に、とつぜん白い光とともに一人のお姫さまが現れた。その人の名は、サルシャ姫──泡粒界という世界の王女だったのだ。サルシャ姫のいた世界は今、侵略者に乗っ取られ、大地も海も人々も瀕死の状態にあった。もしこのまま泡粒界がなくなったら、とんでもないことになる──ポピーは、泡粒界を救うべく立ち上がる決意をした。

JUGEMテーマ:小説/詩

『喰らえ、取り敢えず』無料キャンペーン実施中!

  • 2020.01.20 Monday
  • 12:19
評価:
(2019-04-10)
コメント:生態観察のため連れ去られた地球人たちに与えられた「食べ物」は、機能性重視の味気ないものだった。彼らは立ち上がった。「まっとうな」食物を求めて――やがてその欲求は、惑星の運命を文字通り、大きく揺さぶった――

JUGEMテーマ:小説/詩

 

『喰らえ、取り敢えず』

ただ今、無料キャンペーン実施中です。

1月22日まで、単品でも無料でお読みいただけます。

1月23日以降も、Kindle unlimited読み放題でお得にどうぞ!

長編SFコメディ……というか、ギャグです。

黒ネタ満載。

スプラッタあり。

エロは無し……あ、若干さわり程度には。すいません。

 

葵 むらさきの著書

 

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『汝の隣人を愛せよ、以下の条件で』Amazon Kindle版

  • 2019.06.13 Thursday
  • 18:35
評価:
(2019-06-12)
コメント:あなたの隣にいる人は、本当に人間ですか――? ロボットスナイパー・K川の元に舞い込んだ、存外な依頼。表題作ほか3作品収録のSF短編集。

JUGEMテーマ:小説全般

 

 SF短編を4作品収録。うち3作はロボットのお話です。

 さらにうち1作品は、かつての「電撃大賞」の最終6作品に選んで頂いたお話です。って書くとほんと、過去の栄光(か?)に浸る縁側でお茶とお饅頭を楽しむおばあちゃんみたいであれなんですが。でもどのお話かは秘密ふふ。昔の話だしね。そう平成時代の。

 

【目次】

 汝の隣人を愛せよ、以下の条件で

 アイエス

 やさしく手をつなごう

 王様ロボット

 

 以下『王様ロボット』より一部抜粋

================================

 みんな、本当は気づいていたんだ。だけどみんな、それを口にすることをはばかっていた。
 そう──
 人が本当に欲しかったのは「召使ロボット」じゃない。
「王様ロボット」だったんだ。
 王様ロボット──つまりそれは、何事も自分で責任をもって判断することのできない人間に対し、指令を下すようプログラムされたロボットだった。

 アインシュタインという人が科学の世界に革命を起こしてから二〇〇年が経った頃、ロボット工学者たちはとうとうそれを発明し世に送り出した。
 リーダーロボット。
 いわゆるヒューマノイドに仕上げられたそれは、ゆったりと歩き、胸を張り、腕を持ち上げて皆に手を振った。あまつさえ、彼は「ダイオードのごとき」微笑みを明るく投げかけることさえできた。

 最初は試験的に小さな自治体の中で、リーダーロボットは稼動された。ロボットは人々に指示を与え、町の運営をきりもりし、町会費を集めて公共の施設やゴミの処理など、次から次へとたまっていた問題を片付けていった。
 その町ではもう誰も、二度と人間の町長を据えもどそうとはいわなかった。
 そしてその町のやり方を真似してリーダーロボットを導入する自治体が、一つ、また一つと増えていった。
 ある程度の数の「リーダーロボット町」が生まれると、各町はお互いにコミュニケーションを取りたがるようになった。内心では、自分のところの「ロボット町長」がどれだけ優れているか、他の町の連中に見せびらかしてやりたいという欲望もあっただろう。基本のプログラムは同一なんだけど、そこからいかに「イイもの」をくっつけていったか、という点での自慢大会だ。
 かくして「町」はくっついて「市」になり、そこには「市長ロボット」が誕生した。
 さらに「市」は「州」になって「州知事ロボット」が。
 そして必然として、こんどは「州」が寄り集まって「国」になろうか、という話が飛び出したのだった。

「倫理」という言葉をふりかざす学者たちも、もちろんいた。
 倫理はエーテルのように、リーダーロボットの動きを制御し掌握しようとした。
 だけど今回は、ES細胞の時ほどはっきりした抑制効果は現れなかった。
 リーダーロボット推進派は真っ向から抗弁した。
 人間がロボットに操られる?
 ばかな!
 大昔のSFマンガじゃあるまいし。
 我々はただ、どの行政案件を最優先して処理すべきか、それをコンピュータに演算してもらおうとしているだけだ。
 最終的に決断する権利を持つのは、もちろん人間、我々市民たちなのだ。

 そう、じっさい今の時代、電子の働きに疑いを差し挟んで生きるなど、老若男女問わず不可能なことなのだ。
 育った環境がどうであれ、情報の伝達手段に関する好みがどうであれ、人は、次世代デバイスと手を繋いで歩くしかなかった。
 耳から入ったさまざまな周波数の音波が収束して聴覚野を目指すがごとく、すべての道は「王様ロボット歓迎」という垂れ幕の下に続いていたのだ。

 

     ◇◆◇

 

 そんなわけで。

「国民の皆さん、おはようございます」パソコンのスピーカから、今日も王様ロボットのあいさつが流れてきた。
 彼の声をどんなものにするかという問題は、世の人々の知らない水面下でけっこうゴタゴタとあったらしかった。
 世界に広がる宗教団体の最高指導者が、自分の声を使ってほしいと手を回したり、そうかと思えば最大資本主義国の首領がいやオレの声を、と横槍を入れたり、はたまた世界の貨幣の半分方をひとりじめしているIT企業の会長が「差し入れ」をちらつかせながらシリコンスマイルを口の端に広げてみせたり、したようだ。
 結局誰の声が採用されたんだろう?
 時々ふと気にはなるけど、でも世界の人々の主な関心はそんなところにはなかった。
「きょうは、健康曜日です。皆さんがいつまでも元気で長生きできますよう、健康によいことを進んで実践いたしましょう」
 王様ロボットは、今日の『生きる指針』をくだした。
「具体的にどのような行いを実践するかは、各自治体のリーダーロボットがすでに計画済みです。皆さんはその方針に従い、また各自で工夫をこらして、どうぞご自分の健康促進、健康維持に邁進努力してください」
 健康曜日、そうだったっけか──
 ぼくはようやくベッドの上で身を起こし、大きく伸びをした。今日も明るく、いい天気のようだ。
 恋人のリイはまだしっかりと目を閉じてノンレム睡眠の中にいる。
「ええ、皆さん、今朝のおめざめはいかがでしょうか」王様ロボットにかわって、ぼくたちの市のリーダーロボット、カチヤマ2号が画面に現れた。
 この名称は単純に、カチヤマ産業株式会社が造った二体めのロボットだからという理由で呼ばれている、ニックネームにも及ばない「呼び名」だった。確か住民投票で何とかいう名前になったはずだけど、ぼくは覚えていないし、ほとんどの住民は「カチヤマ2号」で安定しているようだ。
 カチヤマ2号は、王様ロボットのはつらつとした表情に比べると、どうも風采の上がらない外見をしていた。
「あいつ、絶対肝臓が悪いんだぜ」ぼくらは仲間内で、よくそんな冗談を言い合っていた。
 いや本当に、なんだか頬のこけたような、青黒い顔をしているのだ。シリコンに黒雲母でも混じっているのだろうか。
「わがトウホウシティにおきましては本日、住民健康促進のためのウォークラリーを開催いたしたいと思います。住民の皆様にはお誘い合わせの上多数のご参加をいただきますようよろしくお願いいたします」
 ぼくはぷっと吹き出した。なんて腰の低い言い方なんだろう。それでもリーダーかよ?
「よろしくお願いいたします」じゃなくて「参加しろな、お前ら」ぐらい、言えばいいのに。
「いく?」突然ベッドの枕元附近から声がした。振り向くと、リイがうっすらと目を開けていた。
「ああ、おはよ」ぼくはごろんと上体を倒し、彼女にキスをした。「ウォークラリー?」
「うん」リイはまだ眠たそうだった。
「うーん、どうしようかなあ……どうする?」ぼくはあんまり気乗りしない声で逆に訊ねた。「行く?」
「参加したら、なんかもらえるんだっけ?」リイはまた逆に訊き返してきた。
「え、そんな話あったっけ?」またまた逆にぼくは訊き返した。
「なおウォークラリーに参加いただきゴールまで完歩なさった皆様には、トウホウシティより素晴らしい景品をご用意しております」折よくカチヤマ2号が画面内でそう云った。
「だからその景品ってのが何かっていってんのよう、カチオカ」リイは眉をしかめてベッド埋め込みパソコンの方へ寝返りを打った。
「カチヤマだよ」ぼくは苦笑した。「まあ帰りにどっかで飯でも食ってくることにして、一応出かけよっか」そう提案するとリイはたちまちにこっと笑ってうなずいた。
 女の子ってのは結局「お外でごはん」てのが、好きなんだよな。

 

     ◇◆◇

 

 街の中央広場が、ウォークラリーのスタート地点とされていた。色とりどりの風船に囲まれた横断幕と、ステージ上で華々しくファンファーレを奏でるブラスバンド。花火が上がる。屋台まで出ている。すごいお祭り騒ぎだ。予算が、大分つぎ込まれている。
「あー」リイが鼻にかかった声を挙げた。何、と訊かなくても、彼女が次に何を云うかぼくにはわかった。「ショーイィ、りんご飴買ってえ」
 あ、そっちか。タイ焼きかと思った。と苦笑しながら、ぼくはリイに飴を一本持たせてやった。
「あっ」とたんに、中年のおばさんに見咎められる。「あんたたち、ウォークラリーに参加するんでしょ。何持ってんの。そんなもの持って、健康促進なんてできるわけないでしょう。参加できないわよ、そんな食べ物とか持ってたら」
「えー、別にいいじゃないですかあ」リイは口を尖らせて反発した。「そんなルール、あるんですか?」
「あるわよ、あんた、市長さんに聞いてごらんなさい」おばさんはむきになって目を吊り上げた。「市長さん、ちょっと市長さん」
「はい、はい。皆さん、おはようございます」カチヤマ2号が上下グレーのジャージ姿でなめらかに手足を運びつつやって来た。「本日はまことに良い天気で、本当によかったですね。まさにウォークラリー日和といえますよね」
「そんなことはどうでもいいのよ」おばさんは話の途中から割り込んでリイのことを告発し始めた。「この娘さんが、ウォークラリーに出るのにりんご飴なんか持っていくっていうのよ。こんなの、ルール違反ですよねえ」
「──」カチヤマ2号は突然沈黙した。周りの騒音をすべてシャットアウトしたなら、彼の内部でコンピュータチップがしぃぃぃ……と微かな作動音を立てているのが聞き取れたことだろう。沈黙は3秒にわたった。
「ちょっと、市長さん」
「りんご飴を持ってウォークラリーに参加してはならないという明確な規定は定められておりません」カチヤマ2号はデータ検索を終え結論した。
「でも健康促進のためのラリーなのに、りんご飴はよくないんじゃありませんか?」おばさんは頬をすっかり赤くして食い下がった。
「──」市長はまた沈黙した。
「それに、態度としてもあんまり真面目とはいえないし、褒められたもんじゃあないですよねえ」
「りんごに含まれる栄養素は人間の身体にとって大変好ましいものです」
「何いってんのよ。それとこれとは関係ないでしょう」
「ウォークラリーに臨むに当たっては、市民の皆様にも健康促進・維持という自覚をしっかりと持っていただき積極的な参加をしていただきたいと願う次第であります」
「ああもうッ」おばさんは、ぶちっと音をたてんばかりに切れた。
「それとこれ、のそれ及びこれが示す内容に関する推論は次のように立てられます」
「もういいですッ」おばさんはぷんぷん怒って立ち去った。
 その間にリイのりんご飴はあらかた食い尽くされており、問題は彼女の胃酸によって消化された。

「本日はまことに良い天気で、本当によかったですね。まさにウォークラリー日和といえますよね」カチヤマ2号はその後ステージ上で市民の皆に挨拶を述べたが、さっきおばさんに向かっていったのと同じ科白だった。
 リーダーとはいえ、市長とはいえ、しょせんはロボットだ……まあ、生身の人間がリーダーをやっていた時代だって、似たような感じだった、という年寄りもいるけれど。お定まりの、おためごかしの、その場しのぎの言葉ばかりを並べてた、とか……
 それはともかく、ウォークラリーは気持ちよかった。海沿いの道路が歩行者専用とされ、市民は心地よい潮風を胸いっぱいに吸い込みながら汗を流して歩き続けた。飲み物やなんかは結局自由に取っていいってことになった。飽くまで「楽しく健康に」が目的であって、別に市民の性根や精神力を根底から鍛えなおすイベントというわけじゃあないからだ。皆、お茶やジュースのボトルを手に、少し早足めの散歩という感じでゴールを目指していった。
 ぼくもリイも健脚には割と自信がある方なので、いい調子でどんどん進んでいった。
 けれど途中で、カチヤマ2号がぼくらを追い抜いていった。
「調子はどうですか?」カチヤマ2号はパリパリ音を立てそうな笑顔で声をかけてきた。「あまり無理をなさらないよう、ご自分のペースで歩いてくださいね」
「ええ、どうも」ぼくは会釈を返した。
「ねえ、市長さん」リイが、ぼくの左腕の陰からひょいと顔を覗かせてカチヤマ2号に話しかけた。「このイベント、誰が考えついたの?」
「──」カチヤマ2号は約2秒演算しなければならなかった。「今回のウォークラリーは、市民の皆様からのご要望に基づき、市の健康推進委員会で話し合って実行に踏み切りました」
「市長さんは、どう思った?」リイのインタビューは続いた。「延々歩くだけの大会なんて、面白くねえなとかって、思わなかったの? もっとこう、スタイリッシュでお洒落なスポーツイベントだって、ないわけじゃないのに」
「──」カチヤマ2号は、今度は4秒も演算した。リイは彼の"構造"に理解があるので、さっきのりんご飴襲撃おばさんのように質問を雨あられと浴びせかけたりはしなかった。「私は、ただ皆様のご要望に誠心誠意お答えして、ベストの方策を選択するだけですからねえ」殊勝な答えが返ってきた。
「ふうん」リイはひょいと首を引っ込めた。
「どうも、脚をお止めして」ぼくはカチヤマ2号に、もう行っていいよ、と暗に勧めた──正確には彼の脚を「止めた」わけじゃないんだけどね。
「ああ、それじゃあ、ご健闘をお祈りしていますよ。がんばってください」カチヤマ2号は音量をぐいっと上げて最後にそう云い、スピードを上げて去っていった。
「ね」リイが、その後姿を見送りながらぼくに訊ねた。「どう思う?」
「え?」ぼくは左手を見た。「何が?」
「あのカチタカ」リイは目を細めた。「リーダーとして、どう?」
「カチヤマ、だよ」ぼくは苦笑した。「どう、って……」
「みんなさあ」リイはぷいっと海の方へ顔を向けた。太陽の光が水面に踊って、波は穏やか、とても美しい景色だ。「あれでいいと、思ってんのかしらね」
「え?」
「ああいう感じのリーダーで、人間は満足してんのかしら」
「──」ぼくは、リイの真意を測りかねた。「まあとりあえず、賄賂を受け取って不公平な政治を行ったりはしないわけだから、いいんじゃないの? 議会での決議とかも、どんどんスピードアップしていってるしさ」
「──そうね」リイは小さく答えた。
 何か心配なことでも? と訊こうとした時、「あっ、ゴールよ!」とリイが叫んで前方を指差した。
 なので結局その話はそこまでで終わり、ぼくたちは景品──ああ、タオルだった! しかも深緑色で、市の名称とイベントの名称が白い字でくっきりと印刷されている。なんてこった──を貰い、近くのレストランで軽く一杯飲んでから帰った。

 

     ◇◆◇

 

「ショーイ、大変よ!」リイの声で目が醒めた。ぼんやりした視界に、ベッドの上で上半身を硬直させ呆然とパソコンを見ているリイの後姿が映った。右手をぼくの体の上に置き、呆然としたまま揺すっている。
「んー」ぼくは夢に引きずられた声で答えた。「今日は早起きだね、リイ」
「それどころじゃないわ」リイは振り向いた。目を、飛び出しそうなほど見開いている。「王様が、殺されたって!」
「はあ?」ぼくも瞬時に飛び起きていた。

 王様が、殺された──それはつまり、王様ロボットの完全破壊が行われたということだ。

================================

続きは本編でどうぞ! 他の作品の試し読みもできます。

 

葵 むらさきの著書

 

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『強き者と賢き者と』Amazon Kindle版

  • 2019.05.24 Friday
  • 07:42
評価:
(2019-05-22)
コメント:我々はリーグ戦のコマとして使う「強き者」を求め、とある渦巻銀河の辺境へとやって来たのだが──表題作ほか9編収録のショート作品集。

JUGEMテーマ:小説全般

 

 短編とショートショート10編を組んだ作品集です。

 SFが多いですがファンタジー・おとぎ話パロディ・現代ホラーコメディ等さまざま入っております。

 

【目次】

川べりにて

強き者と賢き者と

時計が刻を告げるまで

ヴァーユ

おかあさん

ストーキング

でぃりーしゃあす

どれにしようかな

一枚の写真

正義の仕事は終わらない

 

 以下『強き者と賢き者と』一部内容紹介です。

 

========================================

 

 我々を神と認めてからの“強き者”たちは、哀れになる程によく我々を敬ってくれた。
 たどたどしい言葉で(といってもそれは我々の言語解析装置の性能の限界によるものだが)我々に挨拶を繰返し、彼らの作物、収穫物、創造物を贈り物として寄越した。(その中には我々の目を引く物もあったが、大概は無用のがらくたに過ぎなかった)
 一部には無論、Mの暴走による殺傷を恨む向きも在るには在ったが、彼らの感傷は地下にくすぶっているように見えた。
 我々は星が幾度か公転する間そこにとどまり、環境調査を行ったり“強き者”たちの体の機能を調べたりした。
 彼らを我々の住む世界に連れ帰った後、どのように飼育すべきかというマニュアルを作成する必要があったのだ。
 そしてやがて、帰還の旅に出立すべき日が来た。
 我々は連れ帰る“コマ”として予め目星をつけておいた“強き者”たちを、一匹また一匹と船に収容して行った。
「かえる」「えらぶ」「つれてく」
 我々は“強き者”たちに、そのようなメッセージを伝えた。
“強き者”たちは、多少困惑していたようだが、我々にはそれを斟酌しているひまはなかった。
 というのも、ワープゲートをくぐり抜けて、我々の許に恐るべき情報が届けられたからだ。
 それは、我々の世界において、我々のライバルであるPのチームが強力な“コマ”を仕入れ、今季リーグ最多の六連勝を収めたというものだった。
 我々は、いつまでもこんな辺境の星でぐずぐずしている訳に行かなかった。
 一刻も早く“強き者”たちを連れて帰り、闘いの“コマ”に仕立て上げて、Pのチームに対抗せねばならない。
 何しろ今季の優勝を逃したとあれば、我々は国王に喰われることになっているからだ。
 国王が優勝したチームのメンバー達を招く晩餐のメニューとして、我々負けチームの体が供されるのだ。
 我々にとっては、文字通り死活問題だった。
 その我々の運命を握っているのが、この“強き者”たちと云う訳だ。
 我々は捕えた“強き者”たちをケージに収容し、とっとと船を発進させた。
 出立の際船のそばで小さな爆弾が炸裂したようでもあったが、所詮こんな原始人どもの小技が我々の脅威となり得ることはなかった。

 我々は、元来たワープゲートへの道を辿って行った。
 朱い恒星が少しずつ巨きく膨らんで来る。
 その、天然の核融合炉の傍を通り過ぎたところに、我々が脱け出る第一のワープゲートがあるのだ。
 我々の船は、しずしずとそこへ向かった。
 恒星の手前、左の方の隅に、ぽこんと小さな球体が浮かんでいた。
 恒星の放射線を片側に浴びて、もう片方は暗かった。
「何だ?」独り言のように、Mが呟いた。
「え?」Qが振り向いた。
「“強き者”たちの様子が――何かおかしい」
 Mは、“強き者”たちを収容しているケージ内の監視装置を喰い入るように見つめていた。
 ゲージは確かに、激しく上下していた。
 それは“強き者”たちの発する波動の量とレヴェルを示すものであった。
「何か、騒いでいるのか?」Kが不審げに訊ねた。
「いや、騒いでいるというか……」Mはもごもごと、返事した。
 見てみるとそれは、可聴域の音波よりも幾分波長の短いものであった。
 つまり、声を出して騒ぎ合っている訳ではないと云うわけだ。
「これは一体…?」Zも首を傾げた。
 ゲージは一個体に一つずつ設置されていたが、そのどれもがてんでランダムに上下していた。
 もしそれが可聴域の音波であったとしても、この状態ではとても普通の会話をしているとは云えなかった。
 論争、それも今にも互いに掴み合い取っ組み合わんばかりの激しい口論のようでもあった。
「これは、思念波だな」Lが推測した。
「テレパシイか」
「奴ら、テレパシイで交信し合っているのか?」
「それとも、母星へ向けてのメッセージか?」
「それにしても、何故今いきなりそれを始めたんだろう?」
 我々はとりあえず、“強き者”たちの母星からの攻撃に備えた。
 しかしそれらしいものは起こってこなかった。
 船は何の支障もなく、しずしずとゲートに向かって行った。
 しかし、“強き者”たちの出す波動、テレパシイはどんどんボルテージを上げて行くようだった。
 我々は彼らの出す波動を解析してみた。
「ちきう」
「たちけて」
「きう」
「きうきう」
「たしけて」
「きう」
「ちきちき」
「ちきう」
“強き者”たちは一斉に、たどたどしいメッセージを発していた。
 我々にはしかし、彼らの言葉の意味するところがわからなかった。
「何んと云ってるんだ奴ら?」Zの問いに答え得る者はなかった。
“救助”を求めているのは分るが、一体誰に――?
 彼らの母星はもう遥か後ろに遠ざかってしまっているし、彼らのテクノロジイではとてもここまで追って来れないだろう。
 我々は肩を竦めて目を見交わし首を振り、そんなものは無視して旅を続けることにした。

 

「間もなく恒星を迂回するぞ」Mが静かにそう告げた直後、それは起こった。
 それは最初、電波の形で我々の船体に受容されたが、その時は無論意味が分らなかった。
 しかしその“メッセージ”の中に、宇宙に存在する物質たちが、その陽子の数の少ない物から順に並べてあるのが見えた。
 我々はこのメッセージの中に、高度な文明の存在を嗅ぎとり、これがどこから送られて来たものかを探ると同時に、彼らの言語の解析を急いだ。
「たちけて」
「ちきう」
「きうきう」
“強き者”たちはその間も激しく救助信号を送り続けていた。
 彼らはこの高度文明を持つ者たちの存在を我々よりも早く察知していたのだ。
 我々の胸中に、云い様のない不安と焦りが広がった。
「出来たぞ」」Lが叫んだ。
 船の中枢情報処理機構は、第三の者たちのメッセージの意味を我々に伝え始めた。
「こちらは地球、太陽系第三惑星の地球、E・A・R・T・H」
「救助を求めているのはあなた方ですか?」
「我々に何をして欲しいのですか?」
「こちらは地球、応答願います」
 彼らのメッセージはひとつひとつが長く、知性に溢れており、友好の情に満ちていて、そしてそれは我々にとって脅威であった。

 

========================================

 

 続きは本編で是非どうぞ。

 

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『紫焔フィリア』Amazon Kindle版

  • 2019.05.19 Sunday
  • 20:59

JUGEMテーマ:小説全般

 

 ショア惑星王国の王室に、一人の姫が誕生した。
 その瞬間、王室内に暗雲が立ち込めた。
 何故なら生まれた赤ん坊の髪が、紫の色をしていたからだ。それは燃え立つ焔の色、ショア精神世界の根幹たる教典に伝えられる魔物ブリメットの髪の色だった。
 呪われた遺伝子を持つ者として赤子の父親であるハルに死罪が言い渡される。折しも隣惑星国を訪れていたハルはその場で捕えられ、最愛の妻レミアにも、愛しい我が子にも会うことを許されず処刑の星へと連行される──はずだった。
 ハルを運ぶ航宙船の前に、黒い船体にアクアブルーのラインをあしらった一隻の国籍不明船が立ちはだかる。
 スペースヴァイキングと呼ばれる彼らの筆頭に立つのは若き頭領・マサだった。ハルの身柄は計略により、宇宙海賊の手に委ねられることとなったのだった──


【登場人物】
≪ショア王国≫
フィリア   :紫の髪を持って生まれた王女。
レミア    :フィリアの母。
ハル     :フィリアの父。その呪われた遺伝子の故に追放される。
ラレス    :女王。フィリアの祖母、レミアの母。
アントル   :執事。

≪リュキ共和国≫
リーヴィアンス:リュキ総督。

≪島惑星ラテニカ≫
エシィ    :小鹿のような少女。
メイアナ   :エシィの母親。美しい未亡人。
魔女(伝承者):妖術にて銀河連合内に工作を施す者。名前つけるの忘れた…
ハオイ    :魔女の弟子。

≪スペース・ヴァイキング≫
マサ     :頭領。レミアの弟。元王子。
ルディア   :メカフェチ男。島惑星ラテニカの出身。
ジェネローペ :博物学者。銀河内の動植物を採集して図鑑作成にいそしむ。
レイツェン  :強欲親父。大酒のみ。狡猾。
イオラス   :美しき海賊。冷徹。

ブリメット  :伝説の怪物。その血を引く者は紫の髪

========================================

 

 ショア王国を擁する惑星は、あたかも寛大な慈悲をもつ母のごとく西北の空に浮かんでいた。
 北衛星の表面を覆う溶岩は赤みがかり、人工の建物は何ひとつ見えない。大気は存在しており、呼吸は可能だった。だが気温は低い。上空の雲の流れは速く、それらもまた物寂しげな夕暮れ時の色を呈していた。
 その地下は概ね監獄になっていて、終身刑を云い渡された凶悪犯たちが概ね静かに暮らしている。かつての政治犯たちもここに捕らえられていた。そして時の女王の最終決定権行使の折特赦を得て、現在“黄金の教典”派と呼ばれる組織の前身を創り上げたのだ。
「なんか……殺伐としたところね」岩の上に佇み、レミアは自分の肩を抱いた。
「ああ」フィリアを抱いたマサは、足許に敷かれた石畳の隙間から伸びたいだけ伸びている草をばさばさと踏み倒した。「最近、全然手入れされてないみたいだな」
「だけど、よりによって北衛星を選ぶなんて」レミアは苦笑した。「この、囚人たちの星を」
「だってここはさ」マサは姉を振り向いた。悪戯っ子そのままの顔で、なんだか楽しげに笑っている。「ブリメットに滅ぼされた星じゃん」
「もう」レミアは舌打ちして弟を叩いた。「あんたの洒落ってほんと、度しがたいわ」
「おいフィー」マサは赤ん坊を両手で持ち上げた。「覚えてるか? お前が火を吹いて街を焼き尽くした、あの日のことを」
「違うわよ、ねえー」レミアもむきになって眩しそうに瞬きする娘を見上げ語りかけ、それからショアの教典の一部を暗誦した。

 

 ──その紫の髪に焔宿れり、神と人の棲む国を紙の如く滅し尽くす焔なり。魔物の王ブリメット、その名を唱えし者ことごとく朱き溶岩に飲まれたり。魔物の王ブリメット、その姿目に映せし者ことごとく砂の粒となりて風に消えたり。紫焔ブリメット、かく北の衛星を滅しき。

 

「火を吹いたんじゃなくて、髪の毛が火になっててそれで焼き尽くしたのよ」レミアは意地悪な優等生の微笑で、弟の認識の誤りを指摘した。
「──洒落んなんねえって」今度はマサの方が苦笑する番だった。
「ラテニカの方は、どう?」レミアは声を落として訊いた。「被害は相当なものなんでしょうね」
「ああ」マサは空を見上げた。北西の方向に、青緑の惑星は鎮座している。今この瞬間にそれが爆破されたとしても、その事実がここまで届けられるには数分を要するのだ。「こんがり焼けたピザみたいになってるよ」
 レミアは嘆息して首を振った。「グラノワルに、勝つ見込みなんてあるの?」
「ショア王国にはないだろうけどな」マサの言葉は辛辣だったが、彼の口から出るとそれはただのおどけた冗談であるかのように聞えてしまう。「俺らには、ある」
「でも一体、どうやって?」レミアの疑問は晴れなかった。「リュキまでが共謀してるのよ。勢力が違いすぎるわ」
「勢力?」マサはとぼけた顔で訊き返した。「言葉、間違ってるぞ」
「え?」
「勢力ってのは、構成員ひとたりひとたりが意識を持ってる状態をいうんだ。グラノワルのは勢力じゃない──慣性だ」
「慣性?」レミアは眼を丸くした。
「つまり後から誰かが背中を押してきて初めて、どいつもこいつも世界線上を前に進むことができるってこった」
「──まあ、ね」レミアは慎重にうなずいた。
「そんでどいつもこいつも」マサは首を横に振った。フィリアがじっと見上げている。「いちばん大切な何かを──愛する誰かを失って初めて、意識を持たない生き方の愚かさに気づくんだ」
「──」レミアには弟の本意を知るべくもなかったが、ただ彼が本心からそう云わずにいられぬほどの何かを心に射込まれたのだということは察し得た。「そうかも知れないわね」
「さてと」マサは声の調子をがらっと変えて振り向いた。「そろそろ来る頃だぞ」フィリアを両手で上に持ち上げながら歩き出す。赤ん坊は反射的に口を大きく開け笑顔を見せた。
「来るって、何が?」レミアは小走りになってついて行きながら訊ねた。
「あのなあ」マサは苦笑した。「ほら」そうしてフィリアを片腕で抱きなおし、空いた方の手で彼方を指差す。
 荒れた地平の向こうから、ショアの惑星の反射光に照らされて小さな人影が姿を現した。
 レミアは立ち止まった。「ハル……?」呼びかけてみる──それは一体いつ以来だったろう、その名でその名の持ち主を呼びかける、ただそれだけの行為──こんな状況になるまでは何の疑いもなく、息をするのと同じくらい普通に自然に当たり前にやっていたことだったのに──それがこんなに貴重な体験として心に蘇るとは!
 彼はにっこりと歯を見せて笑い、両腕を広げた。「レミア」遠くから、微かに声が聞えた。
「ハル!」レミアは駆け出した。
「レミア!」ハルも大声で応える。
 二人は溶岩の上で、冷えて固まった溶岩よりも固く抱き合い、レミアはすぐに顔を引き離して「もう!」と唸りながら拳でハルの心臓部を数度続け様に殴り、ハルは一瞬苦痛に顔をゆがめながらもすぐにまたはちきれんばかりの笑顔となって妻の細い体を両手で持ち上げ、二人はもう一度しっかりとお互いを抱き合った。
「もう一秒会うのが遅かったら私、死んじゃうとこだったわ」
「もしそうでも、ぼくがこの世に引き戻すにきまってるだろ」
「ああ、ハル!」
 二人はキスしては見つめ合い、見つめ合っては抱きしめ合い、抱きしめ合ってはキスをした。
「そのうちお互い、食い始めるかもな」マサは、片腕に乗せたフィリアに向かってそっと囁いた。
「ほら、あなた」レミアはハルの背を押してマサとフィリアの傍に来た。
 ハルは言葉もなく、ぎこちない仕草で両手をそっと赤ん坊に差し出した。
「そうら、パパだぞ」マサはその上にフィリアを載せた。
「フィーリイ」ハルは、鼻をふんふん鳴らして自分を見上げる娘に呼びかけた。「あはは、大きくなったなあ──前に会った時は、姿も見えなかったのに」
「フィーリイ、パパの匂いを嗅いであげて」レミアも笑いながら娘に話しかけた。「本物かどうか」
「麻薬犬かよ」マサが苦笑して云う。
 小さな赤ん坊は、いまだわずかな量の紫色の髪の毛を衛星大気の流れに遊ばせながら、一点の曇りもない瞳で父ハルを見つめていた。その顔は、ハルの心の中に永久に焼きつけられたのだった。

 

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『魔法野菜キャビッチ2 キャビッチと聖なる雫』Amazon Kindle版

  • 2019.05.13 Monday
  • 21:23
評価:
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(2019-05-11)
コメント:ある日ポピーと彼女のライバル(?)である鬼魔(キーマ)のユエホワの前に、とつぜん白い光とともに一人のお姫さまが現れた。その人の名は、サルシャ姫──泡粒界という世界の王女だったのだ。サルシャ姫のいた世界は今、侵略者に乗っ取られ、大地も海も人々も瀕死の状態にあった。もしこのまま泡粒界がなくなったら、とんでもないことになる──ポピーは、泡粒界を救うべく立ち上がる決意をした。

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 現在WEB連載中の「魔法野菜キャビッチ」シリーズ第二弾をAmazon Kindleへ移行致しました。

 異世界救出行のお話です。非転生、地元系ね。もとから異世界にいた子らがさらに異世界に飛んでくやつです。

 そしてふくろう型鬼魔ユエホワお兄さんの、恋バナ……か? どうだその辺おい? という所でつか。

 

 こちらも元々は、携帯小説用に書いたものでしたから、まあテンポよく読みやすくはしてありまつ。

 うん、お話の展開スピードは、さくさくさくっ、さくっ、さくさくっ、ぱー! といった感じでつ。イミワカランワ

 

 このお話たちに比べて現連載中のシリーズ第三弾の、なんと展開スローライフなことか。

 と、書いとりながらしみじみ思うのでありまつ。

 あ、でも決して、この先の展開が見通し立ってないとかいうわけでぁおざりませんぜ。

 

 いつものごとく例によって、もうラストシーンなんかもほぼ思い描いているといえまつ。

 途中で何ヤツが出て来てポピーとかユエホワとかがどうなってどういうことを言って何をどう攻撃するのかとかも、あらまし。

 ただいつものように、

 

 

 そのクライマックスやらラストやらに辿りつくまでの道が、なかなか長か。

 

 

 というところでおざりまつ。

 あ、あと二作目ではユエホワのことを「ミミズク型鬼魔」と表現していたりするのでつが、現連載中では堂々と「ふくろう型」とのたまっております私作筆者。

 ミミズク型と、ふくろう型……えっと大体その辺りの「型」なのだという、あ、今思いつきましたが諸説あるのだという設定でひとつどうか。

 

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『魔法野菜キャビッチ』

  • 2019.05.09 Thursday
  • 11:44
評価:
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(2019-05-07)
コメント:ポピーは魔法学校に通う少女。その世界では、キャビッチという野菜を使って魔術を行う。ある日ポピーと親友ヨンベは、ちょっとした悪戯を思いついたが、そのせいでヨンベが恐るべき鬼魔(キーマ)にさらわれてしまった! 悲しんでいる暇はない、自分が助けに行かなくちゃ! かっこいい神様たち、そしてずる賢い鬼魔ユエホワと共に、ポピーの冒険が始まった――

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 よく考えたら現連載中のシリーズ第一作を最初にお披露目というか移行しとくべきものじゃないんでつか社長(フー?)。

 と、脳内小人社員からの提言により、急遽スケデュールを変更しこちらを移行実行。

 表紙をね。注目っすよ。流石にこのお話の表紙を、ブラック基調では作れまてんでしたわ。ポピーで満載に。ふふふ。

 いやいや。して中身を改めて、校正及び再編集のためひもといて再読してみたらば。

 んまあ……な、なんと……こ、

 

 このピュアらさ加減はどーなんだねちみ!!

 

 と、脳足りん社長(フー? ミー?)は叫んだのでありまつた。

 

 うっひゃ〜……

 確かこの頃の主人公ポピーは、12歳ですよ。

 そして今、連載の中にいる同ポピーは、13歳。

 この、1年でいったいちみに何が起きたのでつか!? えらいシニカル黒少女に成長したっとりますが!!

 

 そうか、色々あったんだな……作者に……いやいやいやいや。

 でもまあ、実際に書くときには、流石に少女の心のままとまではいかないまでも、頭の中身を比較的シンプル化かつ軽量化して何も考えずひたすら前へ書き進めておりますってあっれーいつもと同じじゃん?

 

【この期に及んでネタバレ】

 親友を恐るべき鬼魔(キーマ)にさらわれてしまったポピーは、大人たちの反対を振り切って、神様たちの加護のもと救出の旅に出る。

 話の冒頭から、キャビッチとは? どんな効果があるの? どのように使えば良いの? お高いの? と、世界観がくわしく述べられていることにびっくり! 通販か!

 とはいえお値段はともかくとして、キャビッチという本作における“真の主人公”の働きについては、第一弾内に書かれたものにとどまることなく、第二弾でも新機能を発揮しておりますし、さらに現連載の第三弾でも、ますます充実のラインナップをご用意しておりますぜ! 通販か!

 なので、基本シリーズ各作どれから読んでもダイジョーブ! ではございます。はい。

 第一弾のみどころはね〜、やっぱイケメン神さまたちが次々に出て来ては旅の仲間に加わってくれるところですよ。

 しかもうち一人は、ポピーにプロポーズまでする始末。いや彼女まだ12歳でっせ旦那! つーか神! 通販か神! 通販だYo

 

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『カエルとだるまさんがころんだ』Amazon Kindle版

  • 2019.05.03 Friday
  • 08:30
評価:
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(2019-05-01)
コメント:「私」はその朝巨大なカエルに遭遇し、路上は命を賭した「だるまさんがころんだ」の戦場と化した──表題作ほか「さくらマーケット」「センチメンタル付属物」収録。女性主人公の、少しだけ不思議な日常世界を描いた短編集。

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 GW集中Amazon移行第三弾。短編集です。

 表題作ほか「さくらマーケット」「センチメンタル付属物」の二作品を収録。女性主人公の、日常ほんのりファンタジーを集めました。

 これたちも、その昔ケータイ小説として売っていたカノジョたちなので、文章、字面、活字的レイアウトなどなどにおいて、目に優しく読みやすく疲れにくく、をコンセプトとしております。

【ネタバレ】

「カエル……」は失恋直後のOLが主人公。鬱々と通勤する朝、突然路上に現れた巨大ガエルと、他の名も知らぬ通勤者ら共々「だるまさんがころんだ」を実行する羽目になる。というお話。これは、過去どこかにカミングアウト致しましたが(あれ、本ブログでだっけ? まあいいや)別拙作『スペースドライヴァー坂本』を執筆していた時、爬虫類や両生類関係の資料をガツガツ貪り読んでいたところふと目にとまった「カエルは動いているものしか食べない」という一文から、わーーーーーと、思いついたお話でござります。

「さくらマーケット」は、やっぱ失恋して、ちーとばかし時間経過してすこーしだけ心の余裕と安寧を取り戻しはじめたあたりの女性が主人公。忘れたい恋の思い出の品専門のフリマに、彼からもらったゲームソフトなんかを売りに出して、規定上必ず、「他の失恋者の出した品をなにか一品以上購入する」ため、当日件のフリマにやってきて、いろいろ品定めをするというお話。さて彼女が買ったものは――?

「センチメンタル付属物」は、なんと女子高生が主人公。学園ものですよ(きっぱり)! こちらの子は、友達以上恋人未満な関係にあるところっす。でも友達が恋に悩んでいて、しかもその友達が余命少ないということを、主人公は知ってしまうのです……友達についている「尻尾」を見て。この、他の人たちには見えていないらしい、エロスアイテムな、物言わぬ(当たり前だ)尻尾の、おかげで……

 

 といったところの三作品です。是非お楽しみ下さいませ。

 

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『火星の使い方』Amazon Kindle版

  • 2019.05.01 Wednesday
  • 17:45
評価:
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(2019-04-30)
コメント:会議室では、火星の開発方法、各国の分担などについて活発な論議が交わされていた。だが一人の男、日本人科学者だけは、口を閉ざしていた。見かねた仲間が声をかけると、彼はやっと重い口を開き――とんでもないことを語り始めたのだった。表題作ほか「うで」「お父さん昇天記」収録。ショートSFコメディ集。

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 GW集中Amazon移行第二弾は、短編SFコメディ三作品を収録いたしましたこちらです。

 表題作『火星の使い方』のほか『うで』『お父さん昇天記』が入っております。

 先般アップしました『サンド・ウォームの泳ぐ星』なんかと比べると、びっくりするほどシンプルかつソフトでございます。

 昔ケータイ小説屋さんで書いたものですので、とにかく読みやすく、というコンセプトになってます。

 是非お楽しみ下さい。

 

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『D-シゾ戦闘員ファイル サイ』Amazon Kindle版

  • 2019.05.01 Wednesday
  • 08:37

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 はい、平成最後に校正、アップロードした作品がこちらでございます。

 SF的異世界バトルファンタジー。非転生、地元系。地元って。

【ネタバレ】敵と闘う目的の為に、人工的に作られた「硬心戦闘体」という人間たちの住む世界(ディメンション)が舞台。主人公は最強にして異端の存在である少年サイと、彼に敵意を向ける少女シャナ。二人に任務が課せられ、ともに別次元へと旅立つこととなり、そこで繰り広げられる闘いの中で二人の間に生まれる友情そして露になる衝撃の事実、待ち受ける哀しい運命――

 いやー。

 むろん何十年も前に書いたったものですが、わー今読んでも楽しいわ私ゃ。申し訳ござりませぬ。

 ああ、ほんとこの人たち、よお闘う。バトル多し。ジャンプか。というほどに闘いまくっとります。

 私ゃも若かったのよのう……ほほほ……隠居か。振り返りおってからに。

 そして、タイトルからお気づきの賢明なお客様(って)もいらっしゃるかと思いますが、この『D−シゾ戦闘員ファイル』って、当初シリーズものとして続編をぞくぞくと書いてく予定にしてたんすよね。じっさい第二弾のプロットとかも練ってたりしたんだけれども。

 なんやかんやで人生バタバタしとるうちに、なんつーかふっと気づくと、隠居化。

 いやいやいや。

 そうねきっといつか、第二弾、以降も、書きまそう。

 バトルのスピード感は多少ゆっくりめになるかもだけど。いやいやいやいや。なこたーないっすよほほほ。

 

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